こんにちは!プレスの高橋です。
このプチ連載?インタビューもこれにて最後となります。あっという間ですね…
インタビューのなかで「美しい」という単語がたくさん出てくるんですが、私にとって美とはなんぞやと、ふと考えてしまいました。
では、どうぞ~
《世界旅行ネイルって?③》
高橋:ネイル作品『深海魚」を例にしますが、現実だと気持ち悪いけど、それを極彩色で幸せなイメージに変換して美しいものへ昇華できる、具現化できることは大畑さんの脳内フィルターにしかできないことかもしれませんね。私だったら深海魚をどどめ色にするかもしれないです。
大畑:美しいものを愛しているから、綺麗なものしか作りたくないんです。少なくとも自分がこだわった作品として生み出すものは、自分が美しい、大好き、最高!と納得出来るものじゃないと。自分がオリジナル作品を生み出すときは流行だから、人気だからというのは私には全く関係なくて、あくまでも自分にとって一番美しいものを作ろう、女性がより美しくなるものを作ろうという気持ちを大切にしています。
高橋:大畑さんのフィルターがその表現を素敵と感じたら取り入れる。すごいですね、大畑さんの一番のファンは自分自身なんですね。ものすごく厳しいフィルターを通った作品たちだけがこの世に誕生する。
大畑:あとマイブームが強く影響してますね。興味のあるものや、いいなって思うものがたくさんあるなかでも、いま自分のなかでこれがきてる!っていうマイブームをモチーフにして作りたくなるんです。だから今だと『えんとつ町のプペル』だし、あと世界旅行ネイルって言っておきながら「和」がアツイんです。
高橋:世界を旅行したあとって日本人なら最終的に日本に帰ってきますもんね。
大畑:百人一首の和歌をテーマにしたネイルを作りたいなと思い立って、百人一首の本を買いに行ったらその隣に源氏物語の本があって。源氏物語ネイルも作りたくなっています(笑)
高橋:もう視覚イメージから着想を得るのではなく、その次の段階に行ってますね!古典の文章という文字の情報からイメージを膨らませて作り上げていく…、すごく面白いです。
お客様もネイルデザインがきっかけで古典に興味をもったり、素敵と感じたりすることもあるかもしれませんね。ちなみにこれからの制作ですよね?
大畑:これからですね。日本はやりたいものがありすぎるんです。九谷焼のネイルもやりたいし、漆工のネイルもやりたいし、日本地図を埋め尽くして全部貼れなかったらどうしよう…
高橋:完成を今から楽しみにしています!
世界旅行ネイルや和歌ネイルを見て、お客様からどんな反応がくるのか楽しみですよね。ネイルをしているとワクワクしますし生活に彩りが出る上に、その中に含んでいるインスピレーションの原点やコンセプトがあると作品の深みが変わりますね。
大畑:デザインに物語がある方が私は面白いと思うので、デザインについてちゃんとストーリーを語れるっていうのはとても大事なことだと思います。
高橋:ひとつひとつがコンセプチュアルなネイルってあまり無いですよね。思い出深くなると思います。「ネイルのおかげでこの和歌を知った」「あの時話してくれた国に行ってみたい」みたいに、見た目の美しさも提供する上に、知識や教養の面でもっと豊かになるかもしれないネイルですね。
大畑:そうなれば、本当に素敵ですね。ここに来れば外見がもっと綺麗になるだけじゃなく、世界の地理や歴史など知らなかったものや、興味がなかったものを知るきっかけとなって、新しい自分に出会える場所になれるといいなと思っています。
《インタビューを終えて》
内面は外見に表れるとはよく言いますが、絶えずなにかに興味をもつことや、新鮮なものに触れたり、ちょっとした刺激を得ることも自分なりの美しさを深めるにあたって大切なことなのかもしれないですね。
綺麗なネイルを施すのはもちろん、また別の楽しみもvilanteでは提供しています。
私も和歌ネイル、やってほしい~!!